今日は「デジタル化・地方創生調査特別委員会」の県内調査で、愛知県立豊田南高等学校と愛知県立名古屋高等技術専門校に視察に伺いました。私は委員長として、最初の挨拶、その後の進行司会を担当します。初めに訪門した豊田南高校は英語の授業において、教育支援のアプリの活用や、海外の生徒をオンラインでつなぐ「オンライン国際交流」を積極的に行っているそうです。
高校の教育現場では、国のGIGAスクール構想に基づき、児童生徒1人1台端末の整備や、校内ネットワークのICT環境の整備が進められており、本県も昨年5月に「愛知県学校教育情報化推進計画」が策定されICT活用教育を推進しています。今回の視察は、豊田南高校で行われているICTを活用した授業の概要について説明を受け、その後授業風景を見学しました。
担当教諭の熱心な説明があり、世界中の学校の先生たちとつながって、英語の授業を行っているそうです。その先生は若い頃、米国でのアルバイトをして、英語が堪能になったとか。その日の授業はインドネシアの学校とつなぎ、お互いの母国語を英語で教えあうという授業でした。生徒たちはそれぞれの端末の映像に向かって英語で楽しそうに話していました。積極的な姿に驚くばかりでした。
午後からは名古屋高等技術専門校を訪問しました。ここは組込みシステム科において、IoTで必要となるシステム設計やプログラミングをはじめとした組込み技術などを学び、IoT技術者に必要な基礎的な技術を習得するための職業訓練を行っています。そのため、高校卒業程度の学力を持った社会人の方々が多く集まり、原則として2日間で習得して会社業務や就職活動に役立てているそうです。
近年、AIやIoTが進展する中、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機に、ビジネスモデルや業務・組織等を変革するDXの必要性が高まり、企業等において、その推進を担うデジタル人材の育成・確保が急務となっています。授業風景を見学しましたが、男女問わず幅広い年齢の方々が熱心に勉強され、実際にロボットの動きの組込みシステムをどのようにするか、実験も見させていただきました。